アメリカの首都・ワシントンDCで迎えた、2025年の独立記念日(4th of July)。
ワシントンDCは、全米の中でも歴史と政治の中心ということもあり、独立記念日の盛り上がりは格別です。実際に私たちが体験した花火の様子や、当日の混雑状況、気をつけたいポイントなどを、これから訪れる方の参考になるようにまとめました!
独立記念日(4th of July)とは?
アメリカの独立記念日(4th of July)は、1776年7月4日にアメリカ独立宣言が採択されたことを記念する日です。当時、アメリカはイギリスの植民地として統治されており、人々は高い税金や政治的な不満を抱えていました。そんな中、「自由を求める声」が高まり、13の植民地がイギリスからの独立を宣言したのがこの日です。
この日はアメリカ中がお祝いムードに包まれ、各地で花火やパレードなどのイベントが開催されます。特に首都ワシントンDCでは、ナショナルモールでの豪華な花火や無料コンサートが名物で、たくさんの観光客が集まります。他の地域でも、独立記念日前後の週末には花火大会やローカルなお祭りがあちこちで開催されます。
独立記念日に開催されるイベント&アクティビティ
2025年度の独立記念日にワシントンDCで開催された主要なイベントについて、以下に詳しくまとめました。
- 11:45-14:00 @Constitution Avenue NW between 7th Street and 17th Street【パレード】National Independence Day Parade
マーチングバンドや巨大バルーンなどが登場し、7番通りから17番通りへと赤・白・青に彩られたパレードが行われます。詳細は公式サイトにてご確認ください。
- 14:00-19:00 @Sylvan Theater (southeast grounds of the Washington Monument)【イベント】Operation Independence! Family Scavenger Hunt
家族向けの参加型イベント。子どもたち(主に10歳以上)を中心に、アメリカ独立戦争時代のスパイ技術を学びながら散策するエデュテインメント形式の活動。
- 14:00-19:00【イベント】Independence Day Junior Ranger
子どもも大人も楽しめる無料の体験型プログラム。アメリカの歴史や国立公園への理解を深めながら、実際に「Junior Ranger(ジュニア・レンジャー)」としてのバッジを目指すイベント。ワシントン記念塔の敷地内にあるNational Park Service informationテントで、ジュニア・レンジャーのアクティビティ・ブックレットを受け取れます。
- 14:00-19:00 @Thomas Jefferson Memorial【イベント】Fourth of July Family Fun at the Jefferson Memorial
家族向けプログラム。クイズ、絵本の読み聞かせ、独立宣言書への署名体験など、家族で歴史に触れながら楽しめる内容です。
- 15:00,16:00,18:00 @Thomas Jefferson Memorial【イベント】Ranger Talk – Jefferson & Adams: Founding Friends, Fierce Rivals
トーマス・ジェファーソンとジョン・アダムズの関係について学べる無料トークイベントが開催されます。約20分のプログラムでは、二人の思想や友情、そして同日に亡くなった歴史的背景が紹介されます。
- 20:00-21:30 @West Lawn of the United States Capitol(アメリカ議会議事堂西芝生)【コンサート】A Capitol Fourth Concert
豪華ゲストによる独立記念日コンサートが無料で一般公開されます。15:00開場。詳細は 公式サイトにてご確認ください。
- 21:09-21:27【花火】Fireworks on the National Mall
約18分間、花火が打ちあがります。
私たちはイベントやコンサートは見ずに、花火鑑賞だけを楽しみました。そこで、当日の花火の様子を詳しくご紹介します!
花火
花火は毎年、日が暮れてから打ち上げられます。今年(2025年)は午後9時9分から9時27分までの約18分間、花火が打ちあがりました。
打ち上げ場所は、ワシントン記念塔(Washington Monument)とリンカーン記念堂(Lincoln Memorial)の間にある「リフレクティング・プール(Reflecting Pool)」の両側からです。

花火の鑑賞スポット
私たちは、帰りの混雑が少し心配ではあったものの、「せっかくならナショナルモールで見よう!」と決めて現地へ。ワシントン記念塔と議会議事堂のちょうど中間あたり(下図の★の位置)から鑑賞しました。記念塔のうしろに花火が打ちあがるというなんともワシントンDCらしい景色を見ることができ、大満足でした。

花火の体験レポート
17:30頃、ワシントンDCのスミソニアン駅(Smithsonian Station)に到着。駅の近くにあるPotbellyでサンドウィッチをテイクアウトし、18:30ごろにはナショナルモールに到着しました。
地図の★の場所にレジャーシートを敷いて、花火の時間までゆっくり待つことに。

沈む夕日を眺めながらのんびりピクニックを楽しみました。この日はとても天気が良く、夕方になると気温も落ち着くため、そよ風が心地よく過ごしやすかったです。

19:30頃になると、どんどんと人が増えてきました!20:00頃には広大な芝生エリアがほぼ人で埋め尽くされるほどの混雑に。ゆったりと鑑賞したい方は、早めに場所を確保しておくのがおすすめです。
花火が始まるまでは、家族や友人とカードゲームをしたり、軽食を楽しんだりしながら、思い思いの時間を過ごしている様子が見られました。夕日がとってもきれいで感動!

21:09になり、いよいよ花火が打ちあがります!打ちあがり時間は、21:09~21:27までの約18分間。迫力と美しさに、心から感動しました!


ワシントンDCまでの移動手段
独立記念日のイベントに合わせて、ワシントンDCへ多くの人が訪れます。当日は車の交通規制や駐車場の混雑、Uberが捕まりづらいといったことが予想されるため、公共交通機関やシェア自転車の利用がおすすめです。
私たちは、DC郊外からメトロを利用して市内へ向かいました。当日は17:00から終電まで、すべてのメトロ路線が無料になるため、コストを抑えつつスムーズにアクセスできるのが魅力です(※通常は有料なので時間に注意)。
帰宅時は混雑が激しくなるため、時間に余裕を持って行動したり、周辺で時間を調整するのも良い選択肢です。
メトロは、主要な観光スポットを結ぶ駅が多く、ワシントンDC観光するのにとても便利です。
《ナショナルモールモール最寄り駅》
・スミソニアン駅(Smithsonian Station)
・フェデラル・トライアングル駅(Federal Triangle Station)
《参考》ワシントンDCメトロの乗車方法は以下記事をご覧ください。
注意点と準備
交通規制
上記のとおり、独立記念日当日は多くの道路が通行止めになる可能性があります。車での移動は制限されやすく、駐車場も早い時間から満車になることが多いため、公共交通機関やシェアサイクルの利用を検討するのがおすすめです。
また、Googleマップでバスの運行情報が表示されていても、実際には運休していることがあります。当日は現地の案内や公式情報をこまめに確認するのが安心です。
到着は早めに
花火の観覧スポットは混雑が予想されます。花火をゆっくりと鑑賞したい方は、19:30には観賞場所に到着しておいた方が安心です。
▶ 19:02の様子

▶ 19:19の様子

▶ 20:40の様子

帰りの混雑
花火の終了後は、帰宅ラッシュが発生します。メトロを利用する場合でも、駅の構内に入るだけでかなりの時間がかかることがあるため、時間に余裕をもって行動するか、周辺で少し休んでから移動するのも一つの方法です。
実際に私たちも、スミソニアン駅(Smithsonian Station)からメトロに乗ろうとしましたが、改札の外まで続く長蛇の列を見て、早々に利用を断念しました。
そこで、スミソニアン駅から徒歩約10分の隣駅「フェデラル・トライアングル駅(Federal Triangle Station)」まで移動したところ、やや混雑はしていたものの無事に乗車できました。
▶ スミソニアン駅構内へ向かう人々

▶ フェデラル・トライアングル駅へ向かう人々

まとめ
ワシントンDCの独立記念日は、アメリカの歴史を学べるイベントや花火、パレードなど見どころ満載。アメリカの独立記念日を現地の方々とお祝いできる貴重な機会です!
この記事がワシントンDCの独立記念日イベントを訪れる方のご参考になれば幸いです。
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