アメリカで初めてレンタカーを借りると、右側通行や交通ルールの違いだけでなく、車そのものの仕様にも戸惑うことが多いもの
特に借りた直後は、「何から設定すればいいの?」「このまま出発して大丈夫?」と不安になる方も少なくありません
この記事では、旅行や出張でアメリカに滞在中の方が、レンタカーを借りた直後に必ず行うべき初期設定を4つにまとめて解説。初めてのアメリカ運転でも慌てずスタートできるよう、ぜひ参考にしてください

この記事を読めば、初めてのアメリカでの運転でも「迷わず安心して出発するための準備」がわかります
① 安全設定の確認

アメリカでレンタカーを借りたら、まず最初に確認しておきたいのが「安全設定」です
日本車とは操作性や装備の位置が異なることが多いため、運転を始める前に、以下の設定をチェックしておきましょう
オートライトは「AUTO」に設定されている?
日中でもトンネルや雨天でヘッドライトの点灯が必要な場面が多くあります
日本と同様に、最近の車には「オートライト機能」が付いていますので、ハンドル左側のレバーや、ダイヤリングで【AUTO】に設定されているかを確認しましょう
日本とはレバーの左右位置が反対なので、ウインカーとライトを間違いやすいです!
レーンキープアシスト&ブレーキアシストの確認
アメリカの高速道路では、車線キープ機能や自動ブレーキがあると安心感が大きく違います
- レーンキープアシスト:車線を外れそうになると警告またはハンドル操作をサポート
- ブレーキアシスト(衝突被害軽減ブレーキ):前方の車との接近を検知して自動的にブレーキがかかる機能
これらの機能は、ステアリング横のスイッチや、メーター内の設定メニューからON/OFFを確認できます
多くの場合、作動中はインジケーターランプが点灯しているので、表示も忘れずにチェックしておきましょう
オートブレーキ(自動緊急ブレーキ)の有効確認
最近の車には「AEB(Automatic Emergency Braking)」と呼ばれる自動緊急ブレーキ機能が標準で搭載されていることが多いです
これは、ドライバーがブレーキ操作できないときに、自動で止まってくれる非常に重要な安全機能です
設定画面で「ON」になっているかを確認するか、車のメーターに表示が出ていれば作動中と考えてよいでしょう。万が一の備えとして、出発前に確認をおすすめします
② 言語設定を英語に変更

アメリカで借りるレンタカーの中には、最初からスペイン語に設定されている場合もあります
特にフロリダやカリフォルニアなど、スペイン語話者の多い地域ではよくあることです
日本車でも日本語機能が搭載されている車は見たことはありませんが、英語なら全ての車で設定可能。メニュー表示が英語になっていれば、ナビや設定画面の操作が多少スムーズになります
言語変更の基本手順(例):
1. Home → Settings(歯車アイコン)
2. General または System を選択
3. Language または Display Language を選ぶ
4. Japanese(日本語)または希望の言語を選択 → Save
※「Language」が見つからない車種もあります。その場合は「System Settings」「Display」「Units」などの項目を探してみましょう。
③ 温度単位(華氏→摂氏)の切り替え

アメリカでレンタカーに乗ると、エアコンの設定温度や外気温が「°F(華氏)」で表示されていて驚いたという方も多いはず
日本で慣れている「°C(摂氏)」とは感覚が異なり、適切な温度設定がわからず戸惑うこともあります
温度単位の切り替え方法と、ざっくり覚えておきたい華氏⇔摂氏の変換の目安を紹介します
アメリカでは「°F(華氏)」が基本
アメリカでは日常的に気温も車内温度もすべて「華氏(°F)」で表示されます
たとえば外気温が「75°F」と表示されている場合、日本の感覚では「約24℃」程度
はじめは、
- 「75°Fって暑いの?寒いの?」
- 「エアコンは何度に設定すればいいの?」
といった不安が出てきますが、表示単位を変更できれば安心です
摂氏(°C)への切り替え方法
基本的にはほとんどの車で温度単位を「°C(摂氏)」に変更できます
切り替え手順(一般的な例):
1. 中央ディスプレイの「Settings(設定)」にアクセス
2. 「Units(単位)」または「Display」>「Temperature」
3. Fahrenheit(華氏)→ Celsius(摂氏)を選択
覚えておくと便利な温度変換の目安
細かい計算は覚えなくても、以下の早見表だけで十分対応できます:
°F(華氏) | °C(摂氏) | 感覚の目安 |
---|---|---|
32°F | 0°C | 凍える寒さ(氷点) |
50°F | 約10°C | 寒い |
68°F | 約20°C | 肌寒い |
77°F | 約25°C | 快適〜少し暑い |
86°F | 約30°C | 暑い |
95°F | 約35°C | 真夏レベルの暑さ |
一応の換算式は「(°F − 32)÷ 1.8 ≒ °C」ですが、旅行中はこの表を参考にするのが手っ取り早いです

オフィスは70°Fに設定されていて、いつも肌寒いです。。。
④ その他おすすめの初期設定
アメリカでレンタカーを借りたら、安全設定やナビの言語に加えて、「サイドミラー」「運転席ポジション」「ドライブモード」などの細かな設定もぜひ見直しておきたいポイントです
ほんの数分の調整で、長距離運転の疲労や事故のリスクを大きく減らすことができます
サイドミラーとシートポジションは基本中の基本
左ハンドルに不慣れな方ほど、運転姿勢と視界の確保は重要です
- サイドミラー:アメリカの車はサイドミラーの見え方が日本とは違います。死角が最小になるよう、後方の車線がしっかり見える角度に。ミラー調整ボタンで左右それぞれ調整
- バックミラー:後方ガラスが中央に見える位置に
- シートポジション:ペダルに無理なく足が届く位置に。腰痛対策として背もたれの角度も調整を
背の高い車(SUVやピックアップ)を借りたときほど、視界の確保は重要です
ドライブモードを目的に合わせて切り替え
多くのアメリカ車・新型車には、「Eco(エコ)モード」と「Sport(スポーツ)モード」の切り替え機能があります
モード名 | 特徴 | おすすめの使い方 |
---|---|---|
Ecoモード | 燃費重視、加速は控えめ | 長距離ドライブ、高速道路 |
Sportモード | 加速重視、エンジン音が強調される | 山道や都市部での素早い運転 |
レンタカーではエコモードがデフォルトになっていることも多く、加速が鈍いと感じたらスポーツモードに切り替えるとスムーズに走れます
操作は「Drive Mode」ボタンで簡単に切り替え可能。ダッシュボードやシフトレバー付近にある車種が多いです
Apple CarPlay / Android Autoを接続してスマホ連携
近年のレンタカーはApple CarPlayやAndroid Autoに対応しており、スマホと連携すればナビ・音楽・通話がすべてハンドル操作可能に
初期設定方法(代表例):
1. USBケーブルでスマホを接続(またはBluetoothペアリング)
2.「CarPlayを有効にしますか?」→【はい】を選択
3. ナビ画面にスマホのホーム画面がミラー表示される
Google MapsやApple Mapsが使えるため、英語が苦手な人でも安心して目的地へ案内されます
※一部の車種では「Settings」→「Device Connections」→「CarPlay」から手動で有効にする必要あり
ほとんどのアメリカの車はナビはついていません!CarPlayの設定が非常に大事!
まとめ | アメリカで運転前に必ず行う4つの初期設定
アメリカで初めてレンタカーを借りる方にとって、出発前の設定確認はとても重要です
日本とは仕様や表示、操作方法が異なることが多く、慣れないまま走り出すのは危険を伴います
たった5分で事前に設定を確認しておくだけで、長時間の運転がぐっと楽になり、トラブルの回避にもつながります
海外レンタカーは「借りてすぐ出発!」ではなく、まずは落ち着いて車内チェックから始めるのが旅のコツ
この記事がアメリカ旅行や出張で初めて車を運転される方のお役に立てば幸いです
コメント