アメリカ駐在中でも、勤務先によっては年1回の健康診断が義務付けられていることがあります
多くの方は一時帰国の際に日本で受診しますが、アメリカで健康診断を受診するという選択肢もあります
この記事では、私が実際にアメリカで健康診断(Annual Physical)を受けた体験をもとに、受け方・流れ・費用・検査項目まで詳しくご紹介します

アメリカでの健診方法を知っておけば、一時帰国中のストレスも減り、貴重な日本の滞在時間も効率的に過ごせます
駐在員が知っておきたい!会社の健康診断制度

アメリカでは、日本のように法律で義務づけられた「年1回の定期健康診断」がありません
そのため、健康診断の有無や受け方は勤務先の方針次第で大きく異なります
特に日本企業から派遣されている駐在員は、自社がどのような健康診断制度を取っているのかを渡米前に必ず確認しておくことが大切です

法律上は義務がなくても、私の場合は、会社の規定で年1回の健康診断が義務づけられていました
一時帰国時に日本で受診するメリット・デメリット
駐在員の多くは、一時帰国のタイミングに合わせて日本で健康診断を受診するパターンが多いと思います
メリット
- 日本語で安心して診察・相談ができる
- 検査精度や項目が充実している
- 詳細に体調や不安を相談できる
デメリット
- 貴重な一時帰国の時間を健診に割かれる
- 健診前の絶食で食事予定が制限される
- 異常が見つかっても、日本で継続治療を受けられない
- 帰国のタイミングに合わせて予約を取るのが難しい

一時帰国のバタバタの中で、健康診断を受診するのはなかなかのストレスです
▼ 私たちは一時帰国中に結婚式を挙げたため、より時間がありませんでした
健康診断費用の会社補助はある?
- 日本で受診する場合:日本在住時と同様、会社負担や補助が適用されることが多い
- アメリカで受診する場合:福利厚生や医療保険でカバーされる場合もあるが、日本のように会社一括手配はほぼなし
以下のような点を事前に確認しておく必要があります
- 健康診断を保険で受けられるか(Annual Physicalが対象か)
- 健診を受ける際の自己負担額はどの程度か
- 駐在員の健康管理に関する会社の方針(自由か、年1回のレポート提出義務ありか)
- 家族(帯同家族)の健診費用補助があるか
アメリカは健康診断が義務ではない?
アメリカでは、健康診断(Annual Physical)は会社の義務ではなく個人の判断で受けます
受診のタイミングや内容も自由で、かかりつけ医(Primary Care Physician)に予約して健康保険を利用します
企業によっては福利厚生として推奨される場合もありますが、日本のような「全員一斉健診文化」はありません
アメリカで健康診断を受ける流れ【AllCare体験レポート】

私は、AllCare Primary & Immediate Careで健康診断(Annual Physical)受診しました
DC・メリーランド・バージニアに展開するクリニックチェーンで、アクセスの良さと予約のしやすさが魅力です
予約方法
AllCareはオンライン予約が可能で、公式サイトから最寄りの店舗と希望日時を選ぶだけ
初診でもアカウントを作成すれば簡単に予約できます
予約ページでは「Annual Physical」を選択すればOK。もし英語に自信がない場合でも、カレンダー形式で直感的に選べるので安心です
当日の持ち物
- 健康保険証(Insurance card)
- 写真付き身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 必要に応じて、過去の健診結果や服薬中の薬のリスト
当日の流れ
- Step 1受付
到着したら受付で名前と予約内容を伝え、書類にサイン
- Step 2問診
身長・体重・血圧などを測定し、生活習慣や既往歴をヒアリング
- Step 3診察
全身のチェックを行い、血液検査や尿検査を実施
- Step 4支払い
クレジットカードで支払い
- Step 5結果の案内
検査の結果は後日オンラインポータルにアップ
支払い

私の場合は、受診後にクレジットカード情報を事前登録しました
アメリカの医療機関では、診察や検査の費用が保険でどこまでカバーされるかは、実際に請求が処理されるまで確定しないことが多いためです
保険で全額カバーされる場合は請求は発生しませんが、対象外の検査や自己負担分がある場合は、後日その金額が登録したカードから自動的に引き落とされる仕組みです
この方式だと、受診時に細かい金額を気にせず検査を受けられる一方で、後日届く明細(Explanation of Benefits)を必ず確認することが大切です
アメリカと日本の健康診断の違い

アメリカの健康診断で感じた日本との違いを紹介します
効率的な流れ
まず驚いたのが、非常に効率的ということ
日本の健診センターでは検査ごとに部屋を移動し、受付や待ち時間があるのが一般的ですが、アメリカではすべて同じ大きな椅子に座ったまま検査が進行
血圧測定・体内酸素量の測定・耳の内部チェック・心音の確認などが、ほぼ同時進行でテンポよく行われました
検査時間は20分ほどで、仕事の合間や忙しいスケジュールの中でも受けやすいのがメリットです
検査項目の違い
検査項目については、日本の健康診断ではほぼ必ず行う以下の検査が含まれていませんでした
- 聴力検査
- 心電図検査
- 視力検査
希望を伝えれば他の検査も実施してくれたかもしれませんが、AllCareのAnnual checkupの項目には、含まれていませんでした
これらの項目を検査したい場合は、事前に希望を伝える必要がありそうです
まとめ|アメリカ駐在中の健康診断は現地受診も選択肢に
アメリカでは、日本のように法律で義務づけられた年1回の健康診断制度はなく、受診は自己判断が基本です
とはいえ、勤務先や保険プランによっては現地での健診が可能で、短時間・効率的な検査というメリットもあります
- 日本で受ける場合は安心感や検査精度の高さが魅力
- アメリカで受ける場合は時間の節約やスケジュール調整がしやすい
- 受診前には会社制度・保険適用範囲・自己負担額を必ず確認
駐在員や帯同家族にとって、日本での滞在時間は限られています
現地で健康診断を受けるという選択肢を持つことで、時間を有効活用でき、より快適な駐在生活につながります
この記事が、アメリカ駐在をされている方の参考に少しでもなれば幸いです
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