アメリカで歯医者に行くのは「費用はいくら?」「保険は使える?」「日本と流れが違うの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか
先日、初めてアメリカの歯医者で定期健診(Check-up)を受けたので、予約~当日の流れ・日本との違い・実際にかかった費用 を体験レポ形式で詳しくご紹介します

この記事を読めば、アメリカの歯医者での定期健診・クリーニングのイメージが掴めます
予約~当日の流れ

予約方法
今回私が訪れた歯医者は、すべてオンラインで予約が完結しました
希望日時を選び、事前に住所や氏名等を入力すると、簡単に予約ができました
さらに驚いたのは、初診用の書類や同意書へのサインもすべてオンラインで済ませられたこと
日本だと当日受付で紙に記入するイメージが強いですが、アメリカでは事前に電子サインを求められるのが一般的なようです
私が実際にサインした同意書
私がオンライン上でサインを求められた同意書は以下のとおりです
Dental History(歯科の病歴に関する申告書)
これまでの歯の治療歴やアレルギー、持病などを記入する書類です。治療にリスクがないかを確認するために必要とされます
Financial Policy(支払い規定に関する同意書)
治療費の支払い方法やキャンセルポリシー、未払い時の対応などが記されています。費用トラブルを避けるために必ず同意を求められます
HIPAA(医療情報のプライバシー保護に関する同意書)
患者の個人情報や医療データをどのように保護・利用するかを定めた法律(HIPAA)に基づく同意書です。アメリカの医療機関では必須の手続きです
Insurance Info and Consent for Services(保険情報の提出と治療への同意書)
使用する保険の内容を登録し、保険でカバーされない費用は自己負担になることを理解したうえで治療を受けることに同意します
Patient Registration Form(患者基本情報登録フォーム)
名前・住所・連絡先・緊急連絡先など、患者の基本情報を記入する書類です。日本の初診時と同じように必ず必要です
Smile Assessment Form(スマイル評価シート)
ホワイトニングや歯並びなど、見た目に関して気になる点を自己申告する書類です。将来的な審美治療の提案にもつながります

6つの同意書にサインを求められて、数の多さに驚きました!日本の歯医者よりも「契約」に厳格だと感じました
当日の流れ
当日、受付を済ませると、すぐに診察室へ案内されました
歯科衛生士さん(Hygienist)からのヒアリング
まず歯科衛生士さんから「お口まわりで気になる点はあるか?」と聞かれ、状況を伝えました
私は日本の医院でインビザラインのマウスピース矯正を治療中なので、その点も伝えました
口腔内スキャナーを使って歯の状態をチェック
次に、口腔内スキャナーを使って歯の状態をチェックしてもらいました
小さなスキャナーを口に入れて歯列をなぞると、リアルタイムで歯列の3D画像がモニターに映し出され、自分の歯並びや噛み合わせを確認することができました
レントゲン撮影(X-ray)
その後、レントゲン撮影を行い、口全体の状態をチェック
クリーニング
続いてクリーニングがスタート
歯石を取り、歯を磨き上げ、最後にフロスで仕上げてくれました
ここまではすべて歯科衛生士さんが作業してくださいました
歯科医師による最終確認
一通りのクリーニングが終わった後、歯科医師が登場!
レントゲン画像を一緒に見ながら、虫歯の有無や歯ぐきの状態について説明してくれました

丁寧に解説してくれたのですが、所々英語が理解できませんでした…(苦笑)
次回予約
この流れで診察室にて、半年後の次回予約をしました
会計(費用と自己負担額)
診察がすべて終わると受付に戻り、会計をして終了です
今回の定期健診にかかった費用は、合計550ドルでした(クリーニング後のフッ素費用含む)
今回は歯科保険が適用され、クリーニングにかかった費用は自己負担ゼロでした
私の加入している保険では、年に2回まで定期健診費用がカバーされます
保険の内容によっては追加料金が発生することもあるようなので、事前に確認しておくのが安心です
日本との違い
アメリカの歯医者に行ってみて、「日本とは違うな」と感じた点は以下のとおりです
唾液を吸う機械の使い方
日本では口を開けたまま衛生士さんが小さな吸引器を操作してくれますが、アメリカでは「口を閉じてください」と言われ、機械をストローのように咥えて自分の唾液を吸わせるスタイルでした
最初は少し戸惑いましたが、こちらでは一般的なようです
うがいをする台がない
日本の歯科では席の横に小さなシンクがあり、クリーニング後に水でうがいをするのが普通ですよね
ところがアメリカではそうした設備がなく、仕上げまで一気に進みました
うがいをせずに帰宅するのは慣れていないので、ちょっと口の中が気持ち悪かったです(笑)
オンラインでの手続きが徹底している・同意書が多い
初診用の書類や同意書を事前にオンラインでサインする点、同意書の多さは日本と異なっていると思いました(日本でもオンラインで完結する医院もあるかと思いますが…)
受付で紙に書くよりスムーズですし、英語に慣れていない場合も、自宅であればゆっくりと翻訳にかけたり、調べたりできるので安心だと思いました
歯医者さんで使用する英単語
ご参考までに、歯医者さんでよく使われる英単語をまとめました
私が定期健診当日に使った/聞いた英単語は、赤字にしています
日本語 | 英語 |
---|---|
歯科医院・歯医者 | Dental office, Dental clinic, Dentist |
歯科衛生士 | Dental Hygienist |
予約 | Appointment |
定期健診 | Check-up |
歯垢 | Plaque |
歯石 | Dental calculus, Dental stone |
虫歯 | Cavity |
歯周病 | Gum disease, Periodontal disease |
詰め物 | Filling |
かぶせ物(クラウン) | Crown |
歯ぐき | Gums |
歯茎が腫れた | Swollen gums |
麻酔 | Anesthesia, Numbing medicine |
抜歯 | Tooth extraction |
レントゲン | X-ray |
参考動画
私は英語に不安があったので、歯医者さんに行く前に以下のYouTubeを見て、歯科関係の英単語を軽く頭に入れていきました!
当日の流れも動画と似ていたので、とても参考になりました
まとめ|アメリカでのクリーニングは慣れたら大丈夫!
歯科衛生士さんも歯科医師の先生も、とても明るく沢山会話してくれて、フレンドリーでした!
行く前はあれこれ心配しましたが、使う英語も限られているので、慣れれば問題なく通えそうだと思いました
これからアメリカで歯医者に行く予定の方の参考になれば幸いです
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