初めてのアメリカでの給油、ちょっと不安…という方へ
この記事では、「アメリカでの給油方法」を写真付きで分かりやすく解説。給油の手順や料金の目安、利用時のコツなどもご紹介します

これを読めば、旅行や出張時のレンタカーでの給油もスムーズにこなせるようになります
アメリカのガソリンスタンドの基本情報
セルフ方式が基本!州によっては「スタッフ給油」も
アメリカのガソリンスタンドは、ほとんどがセルフサービス方式(自分で給油)です
日本のようにスタッフが対応してくれる「フルサービス」は非常に少なく、利用者自身が操作を行うのが一般的です
ただし例外もあり、ニュージャージー州やオレゴン州の一部では法律でセルフ式が禁止されており、スタッフによる給油が義務づけられています
州ごとにルールが異なるため、事前に給油スタイル(セルフ式 or スタッフ給油)を確認しておくと安心です

ニュージャージー州のガソリンスタンドを訪れたとき、セルフ式だと思い込んでいたため、スタッフに「No thank you」と断り続け、なかなかガソリンを入れてもらえなかった経験があります(笑)
治安に注意!夜間の給油はできるだけ避けよう
アメリカでガソリンスタンドを利用する際、特に夜間は治安面に注意が必要です
海外ドラマなどで“事件が起きそうなガソリンスタンド”のシーンを見たことがある方もいるかもしれませんが、実際に比較的治安のいい私の家の周辺でも、夜間は怪しい人に話しかけられる経験をしたことがあります
安全のためにも、照明がしっかりしている大手チェーンのスタンドを選ぶ、周囲の様子をよく観察するなど、基本的な防犯意識を持って行動しましょう
特に女性の一人利用や、慣れない土地での給油ではリスクが高まるため、できるだけ明るい時間帯、または人通りの多い時間帯に給油を済ませておくのがおすすめです
使い方(給油手順)を分かりやすく解説
Step 1:車を止める(給油口の位置に注意)
まずは、ガソリンスタンドに到着したら車を給油機(ポンプ)の横に停めます
このとき重要なのが、車の「給油口」がどちら側にあるかを確認することです
レンタカーの場合、自分の車でないため戸惑いがちですが、車のメーター内にある“ガソリンマークの横の矢印”が給油口の位置を示しているので、チェックしましょう。矢印が左なら車の左側、右なら右側に給油口があります
Step 2:支払い方法を選ぶ | ZIPコードは必要?
まず初めに下のような画面が出ていると思いますので、支払い方法を選択します

▶ クレジットカード支払いの場合
- 「Credit Card」を選択
- カードを挿入(またはタップ&ペイ対応のタイプならかざす)
- ZIPコード(郵便番号)を入力(自分の居住地のZIPコードを入力します)
- 画面に利用限度額(例:「$50」「$100」など)と「Authorize(承認)」ボタンが表示されたら、必ず「Yes」や「Okay」を選択して継続してください
- Q日本のカード利用時に、ZIPコードの入力がうまくいかない時は?
- A
上手くいかない場合は、「00000」や「99999」で通る場合もあるようです。それでもダメな場合は、店内でプリペイド方式で支払うことも可能です
店舗によっては3,4のアクションはなく、カードを差し込むだけで次に進む場合もあります
Step 3:給油する | ガソリンの数字はどれを選択?
クレジットカードの認証が完了すると、以下のような画面が表示されます。そしたら、ノズルを持ち上げて、給油したいガソリンの種類を選択します

ノズルを持ち上げる
まず、給油機に差し込まれているノズル(ホース)を取り外します。車の給油口にしっかりと差し込みましょう

ガソリンの種類を選ぶ | 87, 89とは?
アメリカのガソリンスタンドでは、「レギュラー」や「ハイオク」といった表記がない場合が多く、代わりに数字(オクタン価)で表示されています

州によって若干数字が異なることがありますが、以下のような番号が表示されているのが一般的です:
表示番号 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
87 | Regular | 一般的なガソリン(多くの車が対応) |
89 | Mid-grade | 中級グレード |
91 ~ 93 | Premium/Plus | 高級グレード(ハイオク相当) |

私は渡米直後のガソリンスタンドで、どの番号を選択すればよいかわからず、レンタカー会社に電話したりと大変困った経験があります
迷ったときは?
- レンタカーを借りるときにもらえる車の説明書、またはガソリンキャップ付近に書いてある「Recommended Fuel」表示をチェックしましょう
- 高級車やSUVなどの一部車種では「91~93(Premium)」の場合もありますが、多くの一般的な車は「87(Regular)」で問題ありません
Step 4:洗車の有無を選択
支払いとガソリンの種類の選択が終わると、給油機の画面に「洗車(Car Wash)を希望しますか?」と表示されることがあります

どうして洗車の案内が出るの?
多くのガソリンスタンドでは、洗車サービスをセットにすると給油価格が割引になるキャンペーンを行っており、その案内が自動で表示される仕組みです
Yesを選ぶとどうなる?
- 「Yes」を選ぶと、レシートに洗車用のコード番号が印刷されます
- スタンド併設の洗車機でその番号を入力することで、洗車を受けられます
- 洗車料金は給油と一緒にクレジットカードから引き落とされます
Step 5:レシートは必要? | キャッシュバックアプリ
給油が終わってノズルを元の位置に戻すと、画面に「レシートを印刷しますか?(Receipt? Yes / No)」と表示されます

経費精算やアプリ利用に必要な場合は「Yes」
- 出張などで会社への経費精算が必要な方は、必ず「Yes」を選びましょう
- クーポンアプリ(例:Upsideなど)を使ってキャッシュバックを受け取る場合も、レシートのアップロードが必要です

私は「Upside」というアプリを使って、毎回の給油で少しお得にキャッシュバックをもらっています。そのためレシートは毎回しっかり受け取るようにしています
「Upside」の使い方については、こちらをご覧ください
レシートが出てこない場合の対応
選択画面が消えてしまった時や、選択したのにレシートが印刷されないときは、給油機の番号(例:Pump #4)を覚えて、店内のレジで番号を伝えて「レシートがほしい」と伝えると、その場で印刷してもらえます
ガソリンの値段はどれくらい?
アメリカのガソリン価格は、日本と異なり「1ガロンあたり(約3.8リットル)」で表示されます
2025年現在の平均ガソリン価格は?
2025年現在、全米の平均価格は1ガロンあたり約3ドル前後。地域によって多少差はありますが、以下のような目安です:
- 都市部や西海岸(例:カリフォルニア):$3.5~$4.5
- 郊外や中西部:$2.8~$3.2
たとえば、1回の給油で10ガロン(約38リットル)入れると、30ドル程度かかる計算になります
ガソリン価格の表示方法に注意!
アメリカのガソリンスタンドでは、店頭の大きな看板に表示されている価格が、会員価格やキャッシュ(現金)価格、洗車付きの割引価格である場合があります
一見「安い!」と思っても、実際にレギュラーガソリンを非会員・クレジットカードで給油すると、表示よりも高い価格になることもありますので、よく見てからスタンドを選ぶようにしましょう
在住者が教える!アメリカのガソリンスタンド活用のコツ
休憩スポットとして活用
アメリカで車移動をする場合、目的地までの距離がとにかく長くなりがち
ですが、日本のように高速道路に頻繁なサービスエリアがあるわけではなく、トイレ休憩や運転手の交代ができるスポットが意外と少ないのが現実です
そんなとき、ガソリンスタンドは貴重な休憩場所
多くのスタンドにはトイレや簡単な売店が併設されており、飲み物やスナックの購入も可能。ドライブ途中の立ち寄り場所として非常に便利です
無料の掃除道具を活用
アメリカのガソリンスタンドには、窓ガラス用のワイパーなど、簡単な掃除道具が常備されていることが多くあります
「車が汚れているけど洗車するほどでもない」というときでも、給油ついでに窓をサッと拭けるので便利です
視界もクリアになり、安全運転にもつながります

まとめ | アメリカのガソリンスタンドの使い方
アメリカでのガソリンの入れ方を知っておくと、初めてのドライブも安心です。車で移動できるようになると、行動範囲が一気に広がり、旅の自由度もアップします
この記事が、これから旅行や出張で車を運転される方の参考になれば幸いです
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