アメリカ駐在・赴任が決まったら、まず最初に直面するのが「住まい探し」
しかし、私たちには会社からのサポートもなく、自力で1か月以内に住まいを見つけなければならない状況。右も左も分からない中での物件探しは、想像以上に大変でした
この記事では、私たちが実際に体験したアメリカでの家探しの流れや工夫したポイントを、詳しく紹介します
住環境はその後の生活の質を大きく左右するもの。この記事を参考に、納得のいく家探しができるお手伝いができれば嬉しいです!

この記事を読めば、駐在・移住・留学などでこれから家を探す方にとって、「限られた時間の中でも、希望に合った物件を効率よく見つける方法」が分かります!
アメリカの家の種類 | 日本との違い
アメリカで家を探す際、最初に知っておきたいのが「住宅の種類」。日本と違い、住まいの形式や特徴がかなり異なります
ここでは、アメリカ赴任で多くの人が選ぶ「アパート(Apartment)」と「タウンハウス(Townhouse)」の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく紹介します
アパート(Apartment) | 利便性と安心感が魅力

日本でいうアパートは木造2〜3階建ての集合住宅を思い浮かべる方が多いですが、アメリカのアパートは大型の集合住宅で、設備や管理体制が充実しています
アパートのメリット
- 管理体制が整っており、トラブル時の対応が迅速
- プール・ジム・ラウンジ・BBQスペースなど、共用施設が充実
- セキュリティが比較的しっかりしていて、安心して暮らせる
- メンテナンスや修理対応も、基本的に無料で管理会社が対応
アパートのデメリット
- 駐車場代が別途必要なことがある
- 高層階に住むと、エレベーター待ちが面倒
- タウンハウスに比べると、室内がやや狭め
タウンハウス(Townhouse) | 戸建て感覚で暮らせる住まい

「タウンハウス」は、日本ではあまり馴染みがありませんが、一戸建てとアパートの中間のようなスタイルの住宅です。特にファミリーや長期滞在者に人気です
タウンハウスのメリット
- 隣家と壁を共有しながらも、戸建てのようなプライバシーがある
- 多くの場合、玄関・ガレージ・小さな庭付き
- 駐車場が家に直結しており、雨の日も便利
- 外壁や芝生などの共用部分は管理会社が手入れ
タウンハウスのデメリット
- アパートよりも家賃や光熱費が高くなる傾向
- トラブル発生時は自分で対応する場面も多い
- ゴミ出しや庭の手入れなど、自分で管理が必要なことも
実際に私たちが選んだのは「アパート」
どちらが合うかはライフスタイル次第ですが、初めてのアメリカ生活や仕事が忙しい方にはアパートがおすすめだと思います

私たちは、管理のしやすさとセキュリティ面の安心感からアパートを選びました。実際に家電トラブルや設備の不具合があった際も、管理会社が迅速に対応してくれてとても助かりました
こんなトラブルにもすぐに対応してもらえました↓
【2025年版】アメリカの家賃相場とエリア別目安
私たちは住宅の種類を選んだあとは、次は家賃のレンジを決めて物件を絞り込みました
ここでは、全米平均の家賃・主要都市の相場、そして実際に家を借りる前にチェックすべきポイントをわかりやすく解説します
全米平均の家賃は?(2025年現在)
家賃は年々上昇傾向にあり、2025年現在の全米の家賃平均は以下のような目安となっています:
- 1ベッドルーム:$1,500〜2,000/月
- 2ベッドルーム:$2,000〜2,800/月
アメリカは都市ごとに物価差が大きいため、同じ間取りでも家賃に大きな差が出ます
物価の高い都市では、1LDKでも月額家賃が$3,000を超えるケースも
▶ 代表的な都市の1ベッドルームの平均家賃の例
都市名 | 平均家賃(1ベッド) |
---|---|
ニューヨーク(NYC) | $3,500以上 |
サンフランシスコ | $3,000前後 |
ワシントンDC | $2,400前後 |
シカゴ | $1,700前後 |
ダラス | $1,500前後 |
フェニックス | $1,400前後 |
アトランタ | $1,600前後 |
家賃に含まれるものは?契約前に必ず確認!
アメリカの賃貸物件では、家賃に含まれる費用が物件ごとに異なるため、「トータルコスト」での比較が重要です
以下の点は、契約前に確認しておくことをおすすめします:
- 水道代・ゴミ収集費:込みの場合が多い
- 電気・ガス・Wi-Fi:別料金が一般的
- 駐車場代:$50〜$200/月程度、別途必要なケースも
- 家具付き(Furnished):家賃はやや割高
駐在員向け|家賃契約で知っておきたい注意点
アメリカでは、契約更新時に家賃が上がるのことが一般的です
そのため、長期契約(12か月以上)だと、比較的安定した価格で借りられる場合があります

会社補助がある場合は、上限いっぱいではなく少し余裕を見て、物件を選ぶことをおすすめします
Zillow・Homesで後悔しないアメリカ家探しアプリ活用法

物件種類と家賃レンジが決まったら、実際に物件を探してみましょう
アメリカでも日本と同様に、現地に行かなくても、物件の写真や詳細、周辺環境まで分かる便利なサイトやアプリが充実しています
私たちも実際に、いくつかのアプリを使いましたが、その中でも特に使いやすくおすすめなのが 「Zillow(ジロー)」 です
Zillow(ジロー)とは?
Zillowは、アメリカで最も利用されている不動産検索サイトのひとつ
賃貸(For Rent)だけでなく、購入(For Sale)物件も探せる、日本でいう「ホームズ」や「スーモ」のようなアプリです
▶ Zillowの主な特徴
- 地図上での物件検索が可能:周辺環境やエリアの雰囲気も視覚的に確認しやすい
- 物件写真や間取り図が豊富:部屋のイメージがつかみやすく、内見前の比較にも便利
- 詳細な条件検索に対応:入居可能日・家賃上限・間取り・ペット可などで絞り込み可能
- 日本のApple IDでもアプリ利用OK:iOS・Androidどちらでもダウンロード無料
Zillow以外の人気不動産サイト・アプリ
Zillow以外にも、家探しでよく使われるサービスがあります
他のサイトでしか出てこない物件もあるので、他のサイトでも検索してみることをおすすめします
Homes.com(ホームズドットコム)
Zillowと似たインターフェースで、物件数も多いです。検索条件のフィルター機能が細かく、「ペット可」「プール付き」などの条件指定も簡単です
Apartments.com(アパートメンツドットコム)
特に賃貸物件に強く、集合住宅(アパート・マンション)に住みたい方におすすめ。レビューや動画が充実していることも多いです
Craigslist(クレイグズリスト)
ローカルな情報が多く、掘り出し物の物件が見つかることも。ただし、詐欺やトラブルも報告されているため、慎重に使う必要があります

私はZillowメインで、Homesも少し使っていました。まずはアプリで、候補の物件をいくつか絞り込むのがいいと思います
赴任・駐在の家探しで後悔しないためのポイント
家の種類、家賃からアプリで候補の物件をいくつか絞り込んだら、各物件の詳細を確認していきましょう
治安マップでエリアの安全性を確認
アメリカは都市によってはエリアごとの治安格差が大きく、同じ市内でも「この通りを越えると危ない」と言われる地域があるほどです
駐在者が選ぶ賃料が高い物件は、治安がいいエリアにあるのが一般的だと思いますが、生活エリアの治安も確認しておくことをおすすめします
私たちは以下サイトを使って治安を確認していました
- Neighborhood Scout:犯罪率、人口統計、通学区などを総合的に確認できる
- SPOT CRIME:強盗・侵入・盗難などの犯罪情報が地図上にリアルタイムで表示
- FAMILY WATCHDOG:性犯罪者の居住情報を地図上で確認できる
Google Mapの口コミも見逃さない
私たちが物件選び時に、かなり参考にしたのは「Google mapの口コミ」
Google Mapの口コミは、実際にその物件やエリアで生活している人のリアルな声が集まっています
他では確認できない、スタッフの対応や住環境、設備トラブルなども記載されていることがあるため、非常に参考になります
▶ 特にチェックすべき口コミ例
- 「スタッフがすぐに対応してくれた/対応が悪い」
- 「夜は騒音がある」「車が荒らされた」
- 「虫が出る」「ゴミ捨て場が汚い」など
良いレビューだけでなく、ネガティブな意見にも目を通すことで、物件選びのリスクを減らせます

管理会社の対応の良さは非常に大事なポイントです
アパートの公式ホームページは必ずチェック
日本では珍しいですが、アメリカのアパートには公式サイトがあるのが一般的です
物件情報や空室状況、写真や間取りが掲載されており、より詳しい情報を事前に確認できます
▶ 公式サイトでできること
- 空き部屋・間取りの確認
- 家賃・初期費用の詳細チェック
- 「Virtual Tour」や「Schedule a Tour」から内見予約
- 設備(ジム・プール・パーキング)などの確認
アプリ(Zillowなど)で気になる物件を見つけたら、公式サイトも見ることをおすすめします
写真の掲載枚数や情報量が多く、内見予約もスムーズです
気に入った物件は早めに押さえるのが鉄則
同じ間取り・条件の空室は数が限られているため、気になる物件は迷わず早めに連絡・予約を入れるのがポイントです
実際にアパートは気に入ったが、希望の間取りの空きがなかったこともありました
スピーディーに住居を決めなければいけない赴任者においては、タイミングが重要なので、迷う気持ちもあると思いますが、決断力も必要です

私たちはアプリで物件を5件ほどに絞ってから、2日間で3件内見をして決めました
まとめ | アメリカの家探しはアプリを活用!
アメリカ駐在や赴任直後は、銀行口座の開設や子どもの学校手続き、車の購入など多くのタスクに追われる時期
そんな中での住宅探しは、生活基盤を整えるうえで非常に重要な決断になります
今回ご紹介した家探しのコツや治安のチェック方法、そして賃貸アプリの活用術を使えば、限られた時間の中でも効率よく、失敗の少ない物件探しが可能です
アメリカでの新生活が少しでもスムーズにスタートできるよう、この記事が皆さんのアメリカでの住まい探しに少しでもお役に立てれば幸いです
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