渡米後にまず訪れる関門が、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の取得です
アメリカでは何をするにもSSNが必要なため、渡米したらまず初めに取得する必要があります
しかし私は、SSNの取得に苦労し取得までに1か月半もの時間を要しました
この記事では、私の実体験をもとに、SSNの取得の流れと注意点、届かない場合の対処法まで紹介します

この記事を読めば、SSNの取得の流れと起こりうるトラブルが分かります
ソーシャルセキュリティナンバーはなぜ重要なのか?

アメリカで生活するうえで、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)は身分証明のような役割を果たします
SSNがないとできないことは多く、例えば次のようなものがあります
- 運転免許の取得
- 家の契約
- 車の購入
- 給料の受け取り
- 銀行口座の開設
- クレジットカードの作成
特に就職や住まい探し、交通手段の確保といった生活基盤に直結するため、取得が遅れると生活に大きな支障が出ます

私は、SSN取得に苦労したため、家と車はSSNがない状態でもなんとか契約することができましたが、デポジットを満額払うなど苦しい立ち上がりになりました。。
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SSN取得の流れ | 申請~面接~受け取り

ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)は、基本的に以下の流れで取得します
Step1: オンライン申請
以下サイトからオンライン申請をすることができます

オンライン申請から45日以内にSocial Security Officeに行って申請する必要があります
Step2: Social Security Officeで面接
オンライン申請後は、Social Security Officeでの面接が必要です
面接と言っても、ビザの種類や渡米目的などの簡単な質問に答えるだけで、所要時間は10分程度です
ただし、待ち時間は要注意。時間に余裕をもってスケジュールすることをおすすめします

地域や時期にもよると思いますが、私は最大3時間待ちました。。
Step3: 受け取り
申請が完了すると、通常は約2週間で申請時の住所に郵送されます
届くのはペライチの紙で驚きますが、それがSSNです
申請したのに届かない?紛失?【トラブル体験談】

SSN取得の流れを見ると、簡単に終わるように感じるかもしれません
しかし、私の場合は申請から受け取りまで1か月半もかかる大きなトラブルに見舞われました
急ぎSSNが必要だった理由
渡米後すぐに申請をしましたが、2週間経ってもSSNが届かない状態が続きました
最大の問題は、給料の振り込みができなかったことです
渡米直後は家や車の契約で大量のドルが必要になりますが、私の場合はまだドル建ての給料が受け取れず、やむを得ず日本円を送金してドルに換えていました
しかも当時の為替は1ドル=約155円という最悪のタイミング…
現地企業の給与システム上、SSNを取得して社員登録をしない限り支払いができないため、一刻も早くSSNが必要でした
電話での確認はほぼ意味なし
SSNの配送状況を確認するため、まずは、Social Security Administrationに何度も電話しましたが、結果は散々
自動音声で本人確認と要件入力を済ませた後、30分以上保留の末にオペレーターに繋がっても、「ステータスは確認できません」の一点張り
Officeに再訪しても進展なし
電話では埒が明かなかったため、仕方なくSocial Security Officeに直接行きました
状況を確認するだけですが、また3時間近く待たされましたが、仕方ありません
ようやく番が回ってきたのですが、「ステータスは分かりません」の一点張り
しかも、「発送済みかどうか」すらも教えてくれません
さらに「再申請するならさらに2週間かかる」と言われました
この時点ですでに1か月程経っており、ここから2週間などたまったものではないため、再申請はせずに最初に申請したSSNが届くのを待ちました
3度目の訪問でようやく真相判明
SSNが届かないまま時間が過ぎ、再びOfficeを訪問
すると今回はなぜかステータスを確認してくれ、申請から1週間後にすでに発送されていたことが発覚
つまり、完全に郵送で紛失していたのです
すぐに再発行手続きを行い、そこからはスムーズで1週間以内にSSNが到着
最初の申請から数えて約1か月半、ようやく手元に届きました
SSNが届かない時の対処法5つ

私の経験を踏まえて「届かないときにやるべき5つの対処法」を紹介します
1. 電話だけで終わらせない
私も何度も電話しましたが、結果は「ステータスは分かりません」の一点張り
自動音声 → 保留30分以上 → オペレーターの機械的な回答、という流れで時間ばかり奪われますので、電話での問い合わせはおすすめしません
2. 必ず直接オフィスに行く
SSN関連のトラブルは、直接行くのが一番の近道です
オフィスでは、タイミングや担当者によって「ステータスを見られる場合」もあります
ただし、待ち時間は2〜3時間かかることもあるため、時間に余裕をもって行動してください
私の場合も、3回目の訪問でようやく「1週間後に発送されていた」ことが判明しました
3. 複数回訪問して別の担当者に当たる
アメリカでは、担当者によって本当に対応が違います
1回目は「分かりません」と言われても、2回目で別の担当者に当たったらあっさり解決することもあります
もし1度行って進展がなければ、日を変えて、時間帯も変えてもう一度行ってみましょう
運と担当者次第というのは、アメリカ生活の現実です

これはほかの手続きでも痛感していますので、担当者ガチャを繰り返すしかありません
4. 再発行を早めに検討する
SSNが発送済みでも、郵送途中で紛失するケースは意外と多いです
発送から2週間以上経っても届かない場合は、再発行を視野に入れて早めに動くべきです
私も再発行を決断してからは、1週間以内に届きました
迷って待つより、早く行動するほうが確実にゴールに近づきます
5. 諦めないで粘り強く行動する
最大のポイントは、絶対に諦めないこと
アメリカの役所は、問い合わせや再訪問を何度もしないと動いてくれない場合があります
精神的には疲れますが、行動を止めた瞬間に進展はゼロです

心が折れそうになりますが、諦めることはできないので粘り強く、もらうまで帰らないといったくらいの心持が必要でした
まとめ | アメリカ生活の第一歩。最初の洗礼を浴びるとき
アメリカ生活を始めてすぐに直面するのが、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)取得をはじめとする数々の手続きです
その中で感じたことは、アメリカのカスタマーサービスはひどいということです
アメリカでは、担当者によって対応や結果がまったく違うのは日常茶飯事です
同じ手続きをしても、私のように1か月半かかる人もいれば、妻のように申請から1週間以内にSSNが届くケースもあります
しかし、SSNが届かない場合も諦めずに粘り強く対応するしかありません
これからSSNを申請する方は、この記事を読んで「そんなケースもあるんだな」と心構えをしていただければ、いざというときも落ち着いて対処できるはずです
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