初めてワシントンDCで電車に乗ったとき、路線の多さやチケットの買い方に少し戸惑いました。
でも慣れてしまえば、車がなくても観光や生活にとっても便利な交通手段!
このページでは、ワシントンDCの電車(Metrorail)の乗り方、チケット購入方法、路線の特徴や注意点まで、在住者の目線で分かりやすく紹介します。これからDCを訪れる方や、引越してきたばかりの方に役立つ情報になれば嬉しいです!
メトロ(Metrorail)の基本情報
▶メトロの基本情報
ワシントンDC内からバージニア州・メリーランド州につながる全部で6つの路線があります。

チケットの種類
結論:SmartTripカードの利用をおすすめ!
チケット
ワシントンD.C.のメトロでは、日本のような紙の切符ではなく、ICカード(SmarTrip)やアプリを使って改札を通るのが基本です。
▶SmartTrip(スマートリップ)カードとは?

SmarTripカードは、メトロやバスで使えるICカード型の交通カードです。
- 日本でいうSuicaやPASMOのようなもの
- 地下鉄・バス共通で使える
- チャージして使うプリペイド式
▶購入方法は3通り
- 駅の販売機で購入
各メトロ駅にはSmarTrip専用の券売機があります。タッチパネル式で、英語表記のみですが、操作はシンプル。現金またはクレジットカードで支払い可。 - アプリでモバイル版SmartTripを購入
iPhoneの「Wallet」アプリや、AndroidのGoogle Payで「Mobile SmarTrip」を発行できます。駅でカードを買う必要がないので、スマホだけで乗れるのが便利! - 空港・売店などで購入
Reagan空港など、一部の売店でもカードタイプのSmarTripを販売しています。
料金システム
▶料金システム
ワシントンD.C.の地下鉄(Metrorail)は、「距離」と「時間帯」で料金が変わる仕組みです。初めて乗るときは少しややこしく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば難しくありません!
▶距離制運賃システム
メトロの料金は、乗った距離に応じて金額が変わります。
駅に入るとき(タップイン)と出るとき(タップアウト)の情報で、自動的に料金が計算されます。
- 短距離:$2.00前後
- 中距離:$3〜4
- 長距離(郊外まで):$6前後になることも
🚇 例えば:
Dupont Circle(中心地)→ Smithsonian(中心地)なら約$2
Vienna(郊外)→ Metro Center(中心地)ならピーク時で$5.40程度
駅に入るときと出るときに日本と同様改札にカードをタッチします。

▶時間帯によっても料金が変わる
さらに、利用する時間帯(ピーク・オフピーク)によっても運賃が異なります。July 4thというアメリカの独立記念日ではなんとタダ!
時間帯 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
ピーク時 | 高い($2.25~$6.00) | 平日7:00~9:30、15:00~19:00 |
オフピーク時 | 安い($2.00~$3.85) | 上記以外の時間帯と土日祝日 |
▶どのくらいの料金か調べたいときは?
各駅にある券売機に料金表で確認できます。また、WMATAの公式ページからも確認することができます。

▶一日乗車券やお得なパスもあり
複数回乗る予定の方は、1日・7日パスを検討してみてもいいかもしれません。
種類 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
1日パス | $13 | 1日乗り放題(バス含む) |
7日アンリミテッドパス | $58 | 通勤や長期滞在におすすめ |
7日ショートトリップパス | $38 | 1回あたり$2以内の乗車なら乗り放題(短距離向け) |
- 行先・時間によって料金が変わるため、SmarTripの利用がおすすめ!
- 週末と祝日はお得!
- 駅に入るとき・出るときに必ず改札でカードをタップ!
チケットの購入方法
改札の前にある券売機でチケットを買うことができ、SmarTripカードもここで発行できます。画面には操作方法がわかりやすく表示されるので、初めてでも心配いりません。

① 購入するチケットの種類を選択
まず、券売機の上部にある液晶画面から購入したいチケットの種類を選びます。
SmarTripカードを購入する場合は「A」ボタンを押してください。
その後、最初にチャージする金額を選ぶ画面に進みます。画面下の$マークがついたボタンを上下させて金額を調整できます。
なお、SmarTripカード本体は$2、最低チャージ金額も$2なので、カード1枚あたり最低$4必要になります。

② 支払い
支払いはクレジットカードまたは現金が利用できます。クレジットカードを使う場合は、券売機右側にある読み取り機にカードを挿入して支払います。

③ チケットの受け取り
支払いが完了すると、購入したSmarTripカードやチケットは券売機の右側から出てきます。

SmatTripカードのチャージの仕方
2回目以降、SmarTripカードにチャージしたいときは、券売機の中央にある「SmarTripカードのマークがついた場所」にカードをかざします。
カードが読み取られると、画面にチャージメニューが表示されます。あとは希望の金額を選び、クレジットカードまたは現金で支払えばチャージ完了です。

覚えておきたい注意点
いわゆる“海外の電車あるある”ですが、メトロ車内での飲食は禁止されています。水を飲むのもNGとされているのでご注意ください。
また、日本の電車に比べると揺れが大きいと感じるかもしれません。乗り物酔いしやすい方は、座席を選ぶ・前を向いて座るなど、少し工夫すると安心です。
電車利用のメリット
先ほど注意点をいくつかご紹介しましたが、ワシントンDCでは電車(メトロ)を利用するメリットも大いにあります。
まず、DC中心地では車両の進入規制や一方通行が多く、目的地にたどり着くまで時間がかかることが少なくありません。中心地は道路も日本のように狭く、信号や歩行者も多いため、車で移動するのは意外とストレスがかかります。
さらに、駐車場の料金も高めで、例えば8時間停めると安くても$25程度かかります。その点、メトロなら週末は夫婦2人で往復$10程度で移動できるため、コスパも良好です。
所要時間は車とメトロでそれほど変わりませんが、駐車場探しの手間・料金・運転の疲れや不安などを考えると、「最初から電車で行く」という選択は、かなり合理的かもしれません。(ちなみに、アメリカでは駐車場のトラブルや料金の誤請求も多いので、その点から見ても安心です。)
- メトロなら週末往復でも夫婦2人で$10前後と経済的
- 駐車場探しや運転のストレスがなく、トラブル回避にも◎
- 時間的にも車と大きく変わらない場合が多い
よく使う駅
▶Smithsonian Station(メトロ スミソニアン駅)| Silver Line, Orange Line, Blue Line
スミソニアン駅は、ワシントンDCを代表する観光スポットの中心に位置する駅。
駅を出るとすぐに広がるナショナルモールの風景に、思わず「ワシントンDCに来た!」と実感するはずです。
国会議事堂とワシントン記念塔のちょうど中間地点にあり、
周辺にはスミソニアン博物館群や美術館も多く、観光の拠点としてとても便利です。
▶McPherson Square Station | Silver Line, Orange Line, Blue Line
ホワイトハウスを訪れる際にも、このスミソニアン駅は便利なアクセス拠点です。国会議事堂からホワイトハウスまでは徒歩で行けなくはありませんが、実際にはかなり距離があるため、電車での移動も検討する価値があります。
観光ルートを効率よく回りたい方には、途中でメトロを活用するのがおすすめです。
▶Washington Dulles International Airport Station | Silver Line
日本からの直行便も発着しているダレス国際空港(IAD)には、メトロ・シルバーラインが乗り入れています。空港からDC中心部までは約1時間と少し時間はかかりますが、乗り換えなしの1本でアクセス可能なのは大きな魅力です。
「空港=車やシャトルバス」というイメージが強いアメリカですが、公共交通で都心まで行ける手軽さは、特に旅行者にとってありがたい存在です。
▶Ronald Regan Washington National Airport Station | Blue Line, Yellow Line
日本からの乗継便やアメリカ国内線を利用する方は、レーガン空港(DCA)を使うことも多いかと思います。この空港にもメトロの駅が直結しており、電車でDC中心部までスムーズにアクセス可能です。
ダレス空港に比べて市内に近く、所要時間はおよそ20分程度。初めての方でも移動が簡単なので、観光にもビジネスにもとても便利です。
まとめ
車社会のアメリカの中では、ワシントンDCはメトロがかなり発展している都市です。電車内も綺麗で、ニューヨークの地下鉄と違って日本人でも安心して乗ることができます。
この記事がワシントンDCを訪れる方々のお役に立ちますと幸いです。
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